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  • コピー:棚板 モルタル仕上げ ハンドメイド 受注生産 830×155×25(㎜)

    ¥15,000

    大工仕上げのモルタル棚板|簡単DIYで空間をクールに演出 熟練の大工が一枚一枚手仕上げした、無骨さと温かみが共存するモルタル棚板。 取り付けはシンプル、DIY初心者にも扱いやすい仕様です。 空間にアクセントを加えたい方、無機質な美しさを取り入れたい方におすすめ。 #棚板 #シェルフボード #ハンドメイド #モルタル 830×155×25(㎜) ※誤差あり ご注意 受注生産となっており、1ヶ月の出荷目安でございます。 一点一点手作業の為色むらの違いなどがございます。ご了承くださいませ。 写真はイメージとなっております。

  • 棚板 モルタル仕上げ ハンドメイド 受注生産 597×155×25(㎜)

    ¥12,500

    大工仕上げのモルタル棚板|簡単DIYで空間をクールに演出 熟練の大工が一枚一枚手仕上げした、無骨さと温かみが共存するモルタル棚板。 取り付けはシンプル、DIY初心者にも扱いやすい仕様です。 空間にアクセントを加えたい方、無機質な美しさを取り入れたい方におすすめ。 #棚板 #シェルフボード #ハンドメイド #モルタル 597×155×25(㎜) ※誤差あり ご注意 受注生産となっており、1ヶ月の出荷目安でございます。 一点一点手作業の為色むらの違いなどがございます。ご了承くださいませ。 写真はイメージとなっております。

  • ハンドメイド モルタル アイアン ローテーブル大 【受注生産】

    ¥153,800

    【サイズ】  W1200×D600×H420(mm) 【材質】  アイアン モルタル 【塗装】  つや消し黒 【配達について】 北海道、沖縄やそのた離島は別料金です。 アートセッティングデリバリー株式会社様にて配送いたします。 家具をお部屋までお運びいたしますが、例外もございます。 また、一部地域において時間設定や配送できない場合、別途作業料金などが発生する場合、シーズン加算料金がある場合があります。 以上下記のホームページにてご確認いただいてからご注文をよろしくお願いいたします。 https://www.008008.jp/transport/kazai/ なお、完成後に配送のご希望日時や詳細などをお伺いいたしますのでよろしくお願いいたします。 【注意事項】 ・受注生産の発送は約1ヶ月後になりますのでご了承くださいませ。 ・数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ・ハンドメイドの為、サイズの誤差や塗りムラ等で個体差があります。  また、フレームに小傷、色ムラがあった場合も返品等はお断りをさせて頂きますので、ご了承くださいませ。 ・水には強い仕上げですが、錆びや水漏れを防ぐため、濡れた場合は早めに拭き取ってください。 【商品特徴】  センターテーブル小の豪華版。天板の端面部分をスチールのアングルで囲う事により、センターテーブル小よりも男臭さを演出致しました。が、写真を撮って妻に見せてみると「かわいい!」との事。女性の気持ちはいまだに分かりませんが、良いものが作れたと自負しております。  こちらも天板の下に鉄筋のレールを作り棚として備えつけてあります。リビングのみならず色々なお部屋やアパレル店内、美容室などおしゃれな空間によく似合います。

  • ハンドメイド アイアン モルタル ローテーブル小 【受注生産】

    ¥125,500

    【サイズ】   W910×D400×H425(mm) 【材質】   アイアン モルタル 【塗装】   つや消し黒 【配達について】 北海道、沖縄やそのた離島は別料金です。 アートセッティングデリバリー株式会社様にて配送いたします。 家具をお部屋までお運びいたしますが、例外もございます。 また、一部地域において時間設定や配送できない場合、別途作業料金などが発生する場合、シーズン加算料金がある場合があります。 以上下記のホームページにてご確認いただいてからご注文をよろしくお願いいたします。 https://www.008008.jp/transport/kazai/ なお、完成後に配送のご希望日時や詳細などをお伺いいたしますのでよろしくお願いいたします。 【注意事項】 ・受注生産の発送は約1ヶ月後になりますのでご了承くださいませ。 ・数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ・ハンドメイドの為、サイズの誤差や塗りムラ等で個体差があります。  また、フレームに小傷、色ムラがあった場合も返品等はお断りをさせて頂きますので、ご了承くださいませ。 ・水には強い仕上げですが、錆びや水漏れを防ぐため、濡れた場合は早めに拭き取ってください。 【商品特徴】  フレームと脚にはスチールを使用。無骨で工業的な雰囲気を醸し出しておりますが、モルタルを塗装した天板の独特な存在感はインダストリアルという言葉には収まり切らず、きっとどの様な部屋にも様になることでしょう。  脚の間に鉄筋のレールを渡し、棚を作っております。鉄筋にしようと決まった時の正解に辿り着いた感動を同じ様に共鳴していただけたら幸いです。

  • ハンドメイド モルタル アイアン グリーンBOX 【受注生産】

    ¥146,700

    【全体サイズ】    W800xD195xH705(mm) 【ボックス内寸】   W745xD142xH175(mm) 【材質】       アイアン モルタル 【塗装】       つや消し黒 【配達について】 北海道、沖縄やそのた離島は別料金です。 アートセッティングデリバリー株式会社様にて配送いたします。 家具をお部屋までお運びいたしますが、例外もございます。 また、一部地域において時間設定や配送できない場合、別途作業料金などが発生する場合、シーズン加算料金がある場合があります。 以上下記のホームページにてご確認いただいてからご注文をよろしくお願いいたします。 https://www.008008.jp/transport/kazai/ なお、完成後に配送のご希望日時や詳細などをお伺いいたしますのでよろしくお願いいたします。 【注意事項】 ・受注生産の発送は約1ヶ月後になりますのでご了承くださいませ。 ・数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ・ハンドメイドの為、サイズの誤差や塗りムラ等で個体差があります。  また、フレームに小傷、色ムラがあった場合も返品等はお断りをさせて頂きますので、ご了承くださいませ。 ・水には強い仕上げですが、錆びや水漏れを防ぐため、濡れた場合は早めに拭き取ってください。 ※直接土を入れたり、水をかけたりしないようご注意くださいませ。 ・必ず入れる鉢の大きさをご確認の上、お買い求めください。  なお、水受けトレーは付属しておりません。 下に鉄の網を取り付けてます。そこににも植物を置いたり、スコップなどの園芸道具を置いてもさまになります。 ☆*★*☆*★*☆*★*☆☆*★*☆*★*☆ 寄せ植えの定義 グリーンボックス ☆*★*☆*★*☆*★*☆☆*★*☆*★*☆   寄せ植えの植物が決まらない。インスピレーションを信じて好きな植物を植えればいいだけだと思うが、自分の家であればそれでも良いだろう。けれども職場となるとそうもいかない。公認会計士として個人事務所を設立し、事務所を選ぶ際にこのグリーンボックスと出会った。所謂一目惚れである。そもそも私は惚れっぽいのだ。これははやまったかもしれない。 まず、植物ありきなのだろう。植物を買ってそれに合う鉢なり箱なりを選ぶものなのであろう。まずその素養が私にはない。花や観葉植物など買ったことがない。更に言えば貰ったこともない。観葉植物初心者だ。昔は育てていたこともあった。マンションのベランダに二つ三つと鉢を並べていたこともある。ガーベラ、紫陽花、スミレ。元夫と住んでいた時に買って、元夫が元夫となるだろうなという予感とともにみんな枯れていった。演出にしたってわかりやすい。すぎる。それ以来の植物だから10年ぶりとなる。それにしたって早計だった。惚れっぽい性格は自認しているので気をつけているつもりだった。「恋は盲目」と言うそうだが、私の場合「恋は難聴」「恋は味覚障害」「恋は副鼻腔炎」となるようだ。いくらなんでもジョニーなんてあだ名で喜んで返事している男を好きになるのだから流石に自分でもどうかしている。恐るべきはあだ名をつけた張本人は私であるという事実。おお怖い。話が逸れ過ぎた。  ともあれこのグリーンボックスをどうするべきか。頭を悩ませる私に事務所に荷物を運ぶのを手伝ってくれている友人が一通り作業を終えて机に体重を預けながら言う。 「どこに飾るか決めてるん?」 「この玄関入ってすぐ左が客間になるからついたてがわりにしたいかなって。どうかな?」 うーんと腕を組む友人。 「このグリーンボックス自体そこまで背が高く無いから背が高くなるやつにしたらどう?」 「例えばどんなん?」 「ヤシ科のやつとか、モンステラとか。で、まわりにワイヤープランツとかアイビーとかでバランス取ればいいんやない?」 すぐさまネットで調べる私。お、これは確かにいい感じだ。 「うん。これで行くわ。」即断即決が私の良さよ。友人はやや呆気に取られたようだ。 「はやっ。まあ決まって良かったやん。」 「うん。ありがとう。これで大体7割完成かな。後は注文の品が届いたり、ネット回線とかの契約とか。」 口に出して言ってみることで、まだまだしなくてはいけないことが多いと実感する。でも、決めれらた、しなくてはいけないことをする事は植物を選ぶ事よりも遥かに簡単な作業に思えてくる。好きな男と彼氏彼女になる事もその関係を止める事も簡単だ。続けることが難しい。今日はこれくらいで切り上げようと友人に伝える。まずはお茶でもしてひと段落とすることにした。友人の彼氏がもうすぐ迎えに来ると言う。三人で食事でもとのお誘いをやんわりとお断りさせていただく。三人が嫌なのでは無く、支払いでわちゃわちゃするあの時間が嫌いなのだ。手伝って貰ったので奢りたいが、数回あったことがある友人の彼氏は男は食事の支払いは必ずしなくていけないと言う名の星の元に生を受けたようで、その使命感を常に押し付けてくる。どうでもいいしめんどくさい。そのくだらない儀式に私を巻き込まないで欲しい。誤解されて欲しく無いのだが、男性を敵視している訳ではない。過去にその使命を受けた使徒が夫だったことがあるのだ。勿論一緒くたにしてはいけない。唯一にして最大の違いがある。それは私の財布を使うこと。自分が支払うふりをしてその実私のお金だった。それも私から進んで渡していた。その事を思い出すのだ。それがバレたジョニーは彼の男友達にこっぴっどく怒られていた。ざまあみさらせ。  友人の彼氏到着したようで、友人は帰り支度を進める。あ、そうだ。と、ふりかえりながら、 「冬枯れる植物とか年中枯れない植物とか相性があるからね。なんでもいいって訳じゃないよ。」 うん?あ、寄せ植えのことか。 「了解。よく調べるね。今日はありがとう。助かった。彼氏によろしくね。」 友人を送り、一人事務所に残る。何を植えようか。そればかり考える。考えるようにする。思えばこの友人の様に何も聞かず寄り添ってくれる、人は稀有である。やれ彼氏だ結婚だ子供だ、と色々有難い説法をかましてくる、普通は、と、一般的に、と、を枕詞に使えば人を傷つけても良いとなる人たちは年齢が上がるとともに目の前から消えていった。寄せ植えみたいなものなのだろうな。  後日植物を買った。結局、エバーフレッシュ、カラテア、サンスベリア、ワイヤープランツと、ほとんど友人のアドバイスは聞かなかった。相性も判っていない。だって一目惚れして決めたんだから。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 1個 【受注生産】

    ¥4,900

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は1ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 2個 【受注生産】

    ¥8,200

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は2ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 3個 【受注生産】

    ¥11,500

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は3ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 4個 【受注生産】

    ¥14,800

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は4ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 5個 【受注生産】

    ¥18,500

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は5ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 6個 【受注生産】

    ¥21,800

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は6ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 7個 【受注生産】

    ¥25,100

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は7ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 8個 【受注生産】

    ¥28,400

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は8ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 9個 【受注生産】

    ¥31,700

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は9ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 10個 【受注生産】

    ¥35,000

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は10ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 11個 【受注生産】

    ¥38,300

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は11ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

  • ハンドメイド アイアン棚アングル 12個 【受注生産】

    ¥41,600

    送料:送料無料 北海道、沖縄、離島は別途料金が発生いたします 材質:鉄 塗装:つや消し黒 サイズ:127mm×127mm 注意事項: 受注発注の為納期は12ヶ月ほどで発送になりますのでご了承くださいませ。 数量によってはお時間を頂く場合がございます。 ハンドメイドの為サイズの誤差がございます。 写真は使用例を含みますので商品名の個数のアングルのみになります。  アングルの間に鉄筋で補強しております。「鉄筋好っきゃなー。」と思われることでしょう。その通りです。だって勝手に雰囲気でるんだもん。個室やガレージにこんなウォールラックがあると、「なんということでしょう。」というナレーションなど聞く必要もなく様変わり致します。 商品特徴:  こだわりと生活  こうなりたい、こういう生活をすごしたい。それがファッションとなり、ひいては生き方に人生になっていく、というのはわかる。しかし、普段そこまで考えて生活しているかというとそうでもない。ただ、好きな服を着て、好きな家具に囲まれて一日を始め、終える。それで良いのではないだろうか。  ただ、そうしない人だって多い。私はそれを知っている。こだわりの自分を貫きたかった父と、そんな事は二の次で、金銭的に時間的に或いは周囲と足並みを揃え生きやすいを徹底していた母に育てられた。 二人は仲が悪い訳でもお互いに関心がないわけでもない。こればかりはしょうがない、魂がちがうのだ。ジャンルがちがう。違うジャンルが一つ屋根の下で生活し、娘一人育て上げ、時々二人で出掛けているのだからそれはもう努力と愛だろう。  二人の娘である私はその違うもの達のハイブリッドな訳だから、それはもう人を区別しないし、人の違いも尊重する。と、思っていた。が、どうやら違うようだ。人の違いを尊重するのだから尊重して欲しいのだ。どうやらその考えがそもそも間違いなのだろう。難しい。彼氏は強要することはないがチクリと一言言う。 「これ要るの?」 要るか要らんかでゆうたら大体要らんやろ。 「これこんな値段すんの?」 お前金出してないやろ。 「モルタル?これ塗ってたらどうなんの?」 私かて知らんわ。 「これって鉄筋じゃないの?これ見える所に使っていいの?」 この一言辺りで少し記憶が曖昧になる。気がつくと実家で煎茶をすすっていた。 「そんな事ゆうたってね。二人で暮らしてるんやからある程度の妥協はしゃあないやん。」母は私を諭してくる。いつまでも手のかかる子供なのだ。 「二人暮らしちゃうもん。私の家やもん。好きにさせて欲しいねん。」 「否定してる訳ちゃうんやろ?」 母は煎茶をすすったあとに言う。あれが否定でないのならば、言ったもん勝ちの世の中だ。恐ろしいだろう。続けて母は言う。 「でもな、二人の違う人間が生活するんやからね。必ず衝突はあるよ。そんな事を言ったら私かてめっちゃ我慢したきてるで。」 だから、一人暮らしやねんて。いや、そこはいい。もはや聞いてくれないだろう。私が我慢したのだからあなたも我慢しなさいってのがわからない。我慢したくてしたんでしょ。知らんがな、である。そして、我慢しているのは父だ。父がガレージで段々とハゲ上がっていったのはそれこそ我慢させてきたのだろう。母と私が。 ふうとため息をついたあと、父の所在を聞いたが出掛けていると母は言う。ジョニーさんと呑んでいるそうだ。羨ましい。私もジョニーさんをイジってストレス発散したい。  父の後頭部越しの二重になった虹の写真をアイコンにしたLINEには彼氏からの謝罪が沢山あった。悪いとは思ってるみたいだ。が、「掃除機かけといた。帰るね。」と最新のLINEだったので「鍵をポストに入れといてね。バイバイ。」と返事して、ブロックした。頼んでない掃除機をかけられる理由がどうしたってわからない。魂が違うのだ。今日はこれで帰ろう。これからどんな部屋にするか考えねばならないのだ。忙しい。人の人生に癇癪を起こす変な女として刻まれるのも悪くない。棚板一つの話だが私が私である為には大事なことなのだ。父に話してたとしたら割とスッキリしてしまい、きっとまた彼氏と続いていただろう。そう考えれば母に話して良かったかもしれない。ずっと狙っていた父の直火式エスプレッソメーカーを持って帰ろう。きっとあの棚板に似合うだろう。 「これで勘弁してやるわ。」 と父に写真つきでLINEをした。返事を待たず軽やかに実家を後にした。

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